治安が安全という理由から、最近は日本人旅行者もさらに増えてきているハワイですが、私自身も日本からハワイ(ホノルル)に転職してきて3年目になりました。
景気も潤ってきていることもあり求人募集も増えているのですが、特に下記経由でハワイに転職してくる人は最近多いと感じています。
- 現地在住者の紹介(コネクション)
- 転職エージェント経由で転職
私自身は「現地にコネクションがなかった」ため、転職エージェント経由でハワイに日本から転職したのですが、その際に実践したことをまとめておきます。
ハワイ勤務の求人を探す際に、重要なのは労働ビザのサポートがあるエージェントを利用できるかという点です。
ハワイ勤務の求人は人気なため、募集は知人経由または「転職エージェント」経由になることが多く、私も利用してハワイ求人の紹介が多かったのは下記エージェントでした。
簡単な登録で「すぐの転職でなくても求人だけ先に見れる」ため、現時点でどのようなハワイ勤務の求人が出ているのか確認でき、今後の計画がたてやすかったです。
また、ハワイ求人でも「駐在員」に近い待遇での求人が多く、滞在年数もより長くでき、将来的なグリーンカードも視野に入れることができると感じました。
ハワイのビザサポート有の求人はどういったものがあるか?
まずネット上で「ハワイで働いていました!」と言っている人で多いのですが、普通に学生ビザ(F1)で入国して、現地の語学学校に通っていることにして、現地のウェブ関連の企業で働く人が多く、問題になっています。
そうした人の多きな特徴としては、ハワイで働いたときの自分のビザについて語らず、ウンチクを垂れる傾向があります。
その後、適当に編集した「海外転職に強い転職エージェント5選」のような記事に飛ばして、転職させようとしてくるのですが、参考にしないほうがいいです。普通に犯罪なので。
ハワイのビザサポート有求人なら駐在一択
ハワイで駐在というとハードルが高そうに聞こえますが、最近だと今までよく使われてきたJ1ビザ(研修者向けのビザ)による日本人雇用が制限されてきているため、本当に日本人採用をしたいホノルル、ワイキキの企業は駐在ビザで採用しています。
そのため、ハワイでの駐在求人は凄く増えているのですが、殆どが転職エージェント経由で募集されているので、現地の求人情報サイトだと見つかりません。
びびなびハワイ、919USA、日刊サンハワイなどでは、殆どJ1ビザサポートで、何故か転職希望者がJ1ビザの申請費用を自費という謎の条件で募集があります。
普通は採用する人が払うべきだと思うのですが、J1ビザはもともと研究者向けで大学などで1年限定で有給雇用されるようなビザだったので、それを悪用しないようという制度だったのですが、アメリカで働きたい人は多いので、さらに悪条件になっているという具合です。
ハワイ求人などで調べると、検索で出てくる求人サイト、エージェントは10社以上あり、一見するとハワイ求人で転職するのは簡単そうに見えます。
ただ、実際に登録して日本から転職活動を進めた私としては、下記のようなサイトやエージェントの求人には慎重になったほうがいいです。
- ビザサポートがない
- アルバイト待遇の求人のみ扱っている
正社員求人は掲載されていてもネット上に出回っているのは、ビザサポートがない求人が殆どで、現時点でアメリカで働いていないと応募できないハワイ求人が中心です。
ビザを持っていない私のような人材の場合は、提案されるのは飲食店などのアルバイト求人で、ビザサポートはあっても1年間の期限付きで、ビザが切れたら帰国しないいけないものでした。
またESTA入国で、現地の支社で働いている日本人も多く、今後大きな問題になると個人的には感じているので、安易に適切ではないビザで働かせようとしてくる企業は避けるべきです。
アルバイト求人が多いハワイ求人サイト
1年居られれば十分という人はいるかもしれませんが、私はハワイに来て、飲食店勤務の日本人の方が、ちょうどハワイの生活に慣れてきた1年で残念そうに帰国するのを多く見てきました。
初めから1年限定のJビザでの滞在ではなく、しっかりと正社員雇用してくれるLビザ、Eビザなどサポートのある転職エージェントを利用しておいてよかったというのが感想です。
念のため、アルバイト系のハワイ求人が多い求人サイトをまとめておきます。
- びびなびハワイ
- WorkUSA
- LightHouse Hawaii
- Step Forward
1年働いたら、アメリカで働く夢を諦められるのであれば問題ないと思いますが、ハワイであれば少なくとも3年~4年は働ける環境のほうが安心できるかと思います。
長期間の滞在できるビザサポートのあるハワイ求人転職エージェント
転職エージェントでもいくつかあるのですが、私が利用したdoda、リクルートエージェント以外について中心にまとめておきます。
まず広告などでよく出てくるビズリーチですが、ハワイ求人はほぼ紹介がありません。
ビズリーチは、海外勤務求人自体、東南アジアなどに偏っており、募集職種もエンジニアなどが中心で、殆どの人がサポート対象外になります。
年収自体も750万円ないと利用できないので敢えてハワイ転職でビズリーチを利用するメリットはないと思います。
エム・アール・アイ・ジャパンなどもハワイ求人でヒットするのですが、会員登録目的なだけなのかハワイ求人を見つけることができませんでした。
リクナビNEXTも、海外求人系で検索ではヒットするのですが、実際にはハワイ求人の取り扱いはないので、あまり期待しないほうがいいです。
ハワイ求人で転職する際に騙されないためのチェックポイント
ハワイでの求人探しでは、まず下記の点だけは避けたほうがいいです。
・J1ビザでの求人探し(申請費用が自分持ち、給料も安い、1年しか働けない)
・語学研修からと言ってF1ビザで働かせようする
J1ビザは、一度使うと基本的にその後は継続申請はできず、別ビザで再度申請しかも審査も通りにくくなる可能性が高く、現実的におすすめできません。
しかもJ1ビザでの労働者は現地では、ほぼ奴隷のような粗悪な環境下で働かされており、今後はさらに規制がかかると個人的には思っています。
また日系企業に多いのは、語学研修からといって現地の語学学校に通いながらF1ビザでバイトさせるというもので、現地の日系飲食店などでは多くみられます。
これも当然犯罪ですから、発覚した場合は、アメリカ入国もできなくなり一生後悔することになります。
ちなみに、F1ビザでの労働などは、殆どの場合は、ライバル飲食店のタレコミなので、頻繁に発覚している点は受け止めるべきです。
ハワイでは旅行会社、留学サポート会社、レストランなどを中心に、インターネット系企業、物販などの求人が多い傾向があります。
ただ、基本的には居住している日本人、観光客も多いこともあり、日本と業種の傾向は殆ど同じなので、職種を大きく変えなくても求人が見つかりやすいのがハワイです。
ハワイに限らず、アメリカ求人を探す場合、グリーンカードを持っていない限りは、ビザサポートのある求人を探す必要があります。
逆に、ビザサポートを受けられればグリーンカード取得へも近づきます。
ただ、ビザサポート目的だけで求人を探しても「寿司屋」「ラーメン屋」の店員と言った「飲食系の求人」ばかり紹介してくるエージェントもあり、離職率は高いようなので「エージェント選び」は重要です。
基本的には、長期的にキャリアを構築できる求人をしっかりと紹介してくれるエージェントを使うようにしたほうがよいです。
ある程度の日系企業のハワイ支社の求人を見つけるのであれば、転職エージェントを利用して、ハワイ勤務の求人を探してもらう必要があります。
その場合は、先ほども説明しましたが「doda」を使っておくのが無難です。
ハワイ求人で転職エージェントを使うメリット
ビザ申請自体は、採用してくれた会社が、全て手続きしてくれるので、あまり気にしなくて大丈夫です。
しかし、一番重要なのが、いかにして「ビザサポートのあるハワイ求人」を見つけるかと言う点です。多くの人が試すのは、ハワイ現地の転職エージェントを利用して、求人を探そうとするパターンですが、下記の点でお勧めできません。
ハワイ現地エージェントを利用するべきでない
- 求人紹介料を取られる
- 内定決定時にも手数料を取られる
- ビザサポート求人が少ない
普通の転職エージェントを利用した人なら、分かると思いますが、「利用者が転職エージェントにお金を払う」というのは、ありえません。
基本的に、採用企業が、紹介料をエージェントに払うからです。
そのため、高い紹介料を払ったのに、「質の悪い求人の紹介」「そもそも内定が取れない」などい陥る可能性も高く、現地エージェントを利用するメリットはありません。
ハワイ求人を探す際に絶対に利用するべき転職エージェントとは?
ハワイでのビザサポートのある求人というのは、基本的に日系企業です。
特に、日本国内に本社があり、ハワイに支社のある企業での求人が、「待遇もよく」「安心して転職できる」求人です。
ハワイ求人を持っているエージェント
- 日系企業とのコネクションが強い
- 日本国内で活動している
逆に、利用をお勧めしないのは、現地密着型の現地のエージェントで、留学ビジネスと並行して求人紹介しているようなところは、短期(半年~1年)程度しか滞在できないビザによる募集を行っていることが多く、将来的にハワイに移住したいのであればおススメできません。
特に、Jビザで滞在後に、ビザ申請を切り替えて正社員登用しますという案件で、実際にLビザ、Eビザなど長期滞在に切り替わった人は、殆ど聞きません。
人材を大切にしている企業であれば中小企業でも、初めから長期滞在を前提にビザサポートも組んでくれますし、労働者目線で募集している求人を探したほうがいいです。
私が問題に感じるのは、飲食店のキャッシャー、カラオケ店などのホストなどでJビザを利用して、研修名目で採用するのは、Jビザの趣旨とはずれていると感じます。
現地に既に在住している方向けに募集するのは問題ないと思いますが、日本在住者をそれで呼びつけて、1年働いてビザが切れたら、ポイ捨てするのはどうかと思っています。
ハワイ求人で内定獲得後の生活について
ここからは、ハワイ求人で実際に内定をとってからの生活がどのようになるのか、を簡単にまとめておこうと思います。
給料内での生活レベルがどうなるのか、どういう暮らしができるのか、色々と想像を膨らませるヒントにしてみて下さい。
ホノルルの例で行きますが、日本人の単身者が住むSTUDIOタイプ(1DK)で、650ドル~1100ドル程度です。
日本だと3万円~の物件があったりしますが、ホノルルでは、極端に安い物件がないのが特徴です。
カップル、家族が住む程度であれば、2LDK以上となってくると思いますが、その場合、1200ドル~1800ドル程度で借りることができます。
家賃相場としては、やや日本の東京よりも高いです。アメリカのカリフォルニアなどと比べれば、全然安いので、アメリカ内では普通の相場です。
求人の給与次第で、借りられる物件はかなり変わってきますが、日本と同等か、やや多い程度の給与を貰うことができれば、ハワイでも十分に豊かに暮らすことができます。
ハワイの食費、生活必需品の物価
ハワイでの食事は、日本よりも安くできます。というのも、アメリカ全体に言えることですが、「野菜、肉類、卵」などは日本の50%~70%程度の値段で買うことができるからです。
日本だと、高くて買えなかった野菜も、ハワイなら、LB(パウンド)単位で、スーパーマーケットでも、量り売りで安く買えます。
ただ、外食の場合は、ファーストフードショップ(マック以外)でも、意外と値段が高く、セットを買ったりすると8ドルくらいはすぐに行ってしまいます。
基本的には、観光地価格の外食よりも、自炊などをして過ごすのがハワイで働く際の基本となります。
ハワイ求人では英語と日本語どちらが重要か
目指す方向によって違いますが、基本的に正社員系の求人であれば、英語が必要になってきます。
具体的には営業、経理、マーケティングなどの求人の場合は、英語力は求められて、結果的にビザサポートなども長期滞在用のものがもらいやすいです。
逆に飲食系、サービス系の仕事の場合は、英語力は必要ではないことが多いです。
理由としては、顧客の殆どが日本人であり、従業員も殆ど日本人のJビザホルダー(1年で帰国義務あり)だからです。
飲食系、ウェディングプランナー系の仕事はハワイでするべきか
目指す目標が、ハワイまたはアメリカ移住であるなら、インターン、バイト扱いで給料水準が低い(月2000ドルもらればいいほう)仕事で、Jビザで渡航するのは辞めておいたほうがいいです。
1年しかハワイにいられないうえ、ビザが失効後はすぐに日本に帰らないといけないため、また再度のビザ申請が原則できないからです。
1年の使用期間後に、本採用に切り替えてビザサポートありといった求人を稀に見かけますが、飲食系、ウェディングプランナー系はビザがおりにくいうえ、雇用主に申請費用などの負担が重いので、次の人を雇ってしまうのが普通です。
もしも飲食、プランナーでハワイ求人を考えているのであれば、先に事務、営業系の仕事で正社員でのハワイ勤務の求人を見つけて、転職してからでも遅くはないです。
ハワイ現地人との結婚狙いのパターン
Jビザでハワイ渡航後に現地の男性、女性と結婚してグリーンカードをあわよくば獲得したい人も多いと思います。
またESTAの観光入国で現地の結婚相談所を利用して、お見合い結婚するようなテレビ番組も見たことがあるのですが、あそこらへんもビザやライセンス関連では、グレーなビジネスだと感じています。
交際に発展させるのに1年もあれば十分と考えている人もいるかもしれませんが、アメリカでは婚約という概念が根強く、1年で結婚入籍になるようなことはまずあり得ません。
また、現地では大学生から旅行者までライバルが多いですし、日本人が人気というわけでもないので、グリーンカードを取れればいいやという考えで、1年だけ転職するのはお勧めできません。
それであれば、長期間滞在できるビザをしっかりととって現地でたまたまいい人に会えれば、移住までのプロセスが短くなる程度で考えておくほうがいいです。
コメントを残す