私自身は他業界で4年間働いた後、「旅行会社」の海外支店に現地採用で転職したのですが、海外勤務を狙うという目的で転職するなら旅行会社は悪くない選択肢です。
HIS、阪急、JTB、日本旅行からブッキングドットコム、Expedia、Agodaなど外資系旅行会社まで企業数は多かったのですが、私は実際に海外勤務求人を探す際は、下記を意識しました。
- なるべく大手旅行会社の海外勤務求人で探す
- 労働ビザのサポートがある求人を見つける
基本的に、該当求人は「転職エージェント」で非公開求人として募集されるため、旅行会社の求人取り扱いが多いエージェントを上手く利用したことで、最終的に希望の転職に繋がったと感じています。
HIS,JTB、日本旅行など大手~中堅旅行会社の「海外勤務求人」が集まるエージェントは限られています。
特に、私が利用して海外勤務求人が多かったのは、下記「マイナビエージェント」で、旅行会社含めて海外勤務求人を全般的に紹介してもらいました。
国については、アメリカ、イギリス、カナダなど英語圏を中心に、シンガポールなど東南アジア、ヨーロッパなど紹介がありました。
給料水準は国によって大きく違ってくるので、求人に目を通したうえで、実際に転職するべきか判断できたことで、上手く希望の転職ができたと感じています。
海外勤務の求人募集のある旅行会社の傾向
日本語対応業務もあるので、英語を学びながらでも働けるのが、旅行会社で海外勤務するメリットです。
大手(HIS、楽天トラベル、JTB、近畿日本ツーリスト、阪急交通社など)だけでなく、現地密着型の旅行会社も多いので、求人を見つけるチャンスは豊富です。
また、雇用スタイルも「駐在扱い」「現地採用扱い」の両方に対応しており、比較的転職しやすいです。
ただ、人気も高いため、求人が常に公開で募集されているわけではなく、非公開求人で転職エージェント経由で募集されていることが多いです。
HISの海外支店求人の特徴
HISは採用数が多い支店の傾向として、基本的には現地人材で日本語が堪能な人が少ない国で、日本人の現地採用比率が高いです。
そのため韓国、中国、台湾、香港などは現地人材を雇用するので、チャンスは少ないと言えます。
逆にシンガポール、アメリカ、イギリス、ヨーロッパ(フランス、ドイツ、スペインなど)では、現地採用が盛んなため、転職エージェントにも案件が集まりやすくなります。
特に勢力拡大中のハワイ(ホノルル支店)では、日本人材の獲得競争が起きており、HISの採用数も多そうです。
オーストラリアなどはワーホリ人材などを積極的に使って、コストカットしているようなので(現地の平均給与が高いため)、日本人で採用は厳しいようです。
JTBの海外支店での採用基準考察
JTBはどの国でも基本的に日本人採用をしているのは、サービスクオリティを一定に保ちたい狙いがあるからのようです。
アメリカ、イギリス等の英語圏以外でも、オーストラリア、韓国などのアジア圏でもチャンスがあります。
特にシェアの高い東南アジアツアー関連の対応が多いタイ、ベトナム、シンガポールなどではHISなどと比べてもチャンスは多いようです。
給料水準もHISと比較しても高いので、エージェントからも第1候補として紹介される傾向が強かったです。
海外支店の求人に強い転職エージェントについて
マイナビエージェント、dodaは全社的にグローバル求人に注力しているため、海外志向の登録者が多く、海外勤務の求人が優先的に回される傾向があります。
ただ、サービスの質が高いだけあって、高卒だと該当求人なしといわれたり、利用制限があるので注意です。
いずれにしても「旅行会社」の海外勤務求人は比較的人気が高いので、タイミングによっては見つからないこともあるため、なるべく早めに動いて情報は受け取れる体制を作っておくのがよいです
HIS,JTBなどの大手から、中小規模の旅行会社も、駐在、現地採用ともに求人は多いです。
旅行会社の駐在、現地採用の要件
- 英語力はTOEIC700前後
- 20代、30代
TOEICの点数は700点程度が条件になっていることが多いですが、公式スコアの提出が必要なわけではなく、そのくらい使えれば問題ないという基準程度で考えておいて大丈夫です。年齢は、20代、30代程度の募集が多いです。
日本から求人を探すのであれば、マイナビエージェント、dodaに求人が多く集中しています。
旅行会社がアメリカ求人に多い理由
また、何か資格が必要というわけでもなく、旅行が好きな気持ちと、TOEIC700点程度の英語力があれば求人も見つけやすいです。
簡単に旅行会社の求人がアメリカでは見つけやすい理由として、は下記のようなことが考えられます。
旅行会社の求人が優れている点
- ビザが取得しやすい
- 求人案件が多い
旅行会社は、HIS、楽天トラベル、JTB、近畿日本ツーリスト、阪急交通社など大手は勿論、中小規模の地元密着型エージェントも数多く、日本人で英語を多少使える人材は重宝されます。
旅行業界で日本を拠点に働くよりも、現地の雇用水準に合わせて働けるので待遇もよいです。
日本人が必要な旅行会社の条件
ビザサポートもするくらい日本の人材を求めている旅行会社はどんな旅行会社が多いのでしょうか?
まず日系大手のエージェントの場合、現地のオフィスで働いているスタッフは8割がた日本人です。日本語ができるアメリカ人ばかりのオフィスはありません。
日本の習慣などをしっかりと理解している日本人でないと、日本の旅行客に満足なサービスを提供できないからです。
特に、大手の旅行会社は、働いている人材が、現地で結婚したりして退職することも多く、日本人人材が枯渇する傾向があります。
そのため、日本人で旅行会社の求人というのは、比較的需要が高いのです。
日本のマナーを知っている人材獲得は難しい
大手旅行会社、中小旅行会社ともに、現地で長期間働ける人材の確保に苦戦しているところは多いです。比較的、女性の多い業界でもあり、結婚などで退職する事例が多いこと、また現地で転職しやすい環境があるためです。
人手不足が起きるため、新しい人材を獲得しようとしても、日本のマナーを熟知している日本語プラス英語の人材は見つかりにくいです。
普段日本で生活したり、働いたりしていると日本のマナーの良さが特別だということに気付きにくいのですが、アメリカだと日本人特有のマナーは教えようにも教えられないです。
特に、日本でHIS、日本旅行、JTBなど大手旅行会社で働いている人材は勿論、普通に会社に勤めて日本的なビジネスを経験した中途人材の人気は非常に根強いです。
旅行会社で求められる英語力について
旅行会社での仕事言うと、英語がネイティブレベル必須と勘違いしている人は多いですが、実際にメインで使うのは、日本語で社内でのやり取り、また日本本社とのやり取りなど、日本語が使えないと逆に仕事にならないです。
また、現地での顧客対応があるときなど、日本語で対応します。英語については、TOEIC700点以上あれば十分現地で活躍することが可能です。
ただ、英語が全く使えないとなると、採用に至るのは難しいです。日本語メインとはいえ、多少の英語力は必要で、採用時には簡単に英語のスキルについて聞かれると思います。
特に、この後説明する求人を探す際に、転職エージェントでアメリカで求人を出している旅行会社のリストを貰うことになります。
非常に強く日本人人材が求められているアメリカの旅行会社ですが、実際に求人を探そうとするとビザスポンサー有の求人は見つかりにくいです。
というのも、そういった優良な求人は公開で出すと応募が多すぎたり、採用条件に合わない応募が多くなってしまうためです。
そのためのフィルターとして、転職エージェントである程度絞り込んでしまう旅行会社は多いです。
例:HIS、JTBはdodaのみなど
ただ、どの転職エージェントにも旅行会社側が求人募集を依頼しているかというとそうではなく、限られた予算内でのやりくりになるため転職ージェントも厳選されます。
ちなみに「旅行会社 海外勤務」で検索して出てくるのは、カモメアジア、マイナビグローバル、Indeed、エンワールド、求人ボックス、リクナビネクストなどですが、それらの求人サイトだと、何故か「海外勤務」と含めていても、勤務地が東京など全く役に立たないので利用しないほうがいいです。
恐らく検索時にヒットしやすくするために「海外勤務」を言うワードを含めることで、海外勤務に興味のある旅行会社に転職したい人を集めているのだと思いますが、参考にしないほうがいいです。